東広島市の豊かな農地を守り、次世代へとつなぐ挑戦を続けている「農事組合法人ファーム西田口」。 今から約20年前の平成20年に設立されたこの法人は、地域の小さな農地を集約し、効率的で持続可能な大規模経営を行うために立ち上げられました。現在は約36ヘクタールという広大な面積を誇り、東広島市を代表する農業生産体として機能しています。
ファーム西田口が手がける主軸は、お米とアスパラガス、そして麦。中でもふるさと納税の返礼品として全国から熱い視線を集めているのがアスパラガスです。ファーム西田口のアスパラガスは、一口かじればみずみずしい水分が弾け甘みが広がると、口コミでも大評判となっています 。



「経験」を「データ」に変えた、水と光のコントロール
その驚くべき甘さの秘密は、徹底した「環境管理」にあります。アスパラガスの甘さ(糖度)は、葉でしっかりと光合成を行うことで、土の中にある根(貯蔵根)に蓄えられた栄養によって決まります。近年、夏の猛暑や強い日差しが課題となる中、ファーム西田口では自動灌水システムを導入。これまで職人の感覚に頼りがちだった水やりのタイミングや量を、時間ごとに細かくセットし、常に最適な水分量が土壌に保たれるよう仕組み化しました。水持ちが良い粘土質の土壌という地域の特性も味方し、JAが県内全域で実施する貯蔵根の糖度検査では、県内平均が約11度とされる中、ファーム西田口の貯蔵根は糖度21.9度という驚異的な数値を記録しました。
さらに、畝を高くして土をしっかりと被せてあげることで、貯蔵根がしっかり地中にある状態を保つ工夫も施しています。これにより、春の芽吹きが早まり、栄養が凝縮された太くて柔らかいアスパラガスをいち早く出荷できるようになりました。


異色の経歴を持つ若きリーダーが起こす風
この先進的な改革を牽引しているのが、今年、副代表理事・事業統括部長に就任した後藤仁人さんです。営業職や公務員を経験。カメラで美しい田んぼを撮影していたところ、地域の人に声をかけられて農業の世界へ飛び込んだという、異色の経歴の持ち主です。
「植物も人間と同じ生き物。サプリメントだけでいい体づくりはできません。良さそうな肥料をたくさん与えるだけでなく、光合成を100%行える健やかな環境を整えてあげることが大切」と語る後藤さんは、これまでの慣習にとらわれず、必要なものを必要なときに必要な分だけ与える効率的な農業を実践しています。さらに、ファーム西田口は東広島市初となる農事組合法人の株式会社化を進めています。高齢化が進む地域の中で、地元の地主さんたちの想いや農地を守りつつ、よりスピーディーで開かれた新時代の農業組織へと生まれ変わろうとしています。
ふるさと納税を通じて、この情熱とデータが詰まった極上のアスパラガス、そしてこれからの未来を担うファーム西田口の挑戦を、ぜひ応援してください。


シェフも絶賛!極上の甘みとシャキシャキ感を活かす「究極の調理法」
これほどまでに糖度が高く、根元近くまで柔らかいファーム西田口のアスパラガスは、ご家庭だけでなくプロの料理人からも高く評価されています。
とあるイタリアンレストランのシェフも、ここのアスパラガスに惚れ込んだ一人です。プロの技としてシェフが実践しているのは、「火を通しすぎない」ということ。例えばパスタに仕上げる際、アスパラガスを最初から一緒に炒めたり茹でたりするのではなく、味付けの最終段階で、フライパンに残る「余熱だけ」で優しく熱を通すのです。この絶妙な火入れによって、アスパラガスが持つ本来の鮮やかな緑色が引き立ち、口に入れた瞬間の心地よいシャキシャキ感が完璧に保たれるそうです。
「採れたては生でかじっても甘い。その良さを生かす食べ方をプロから教わりました」と話す後藤さんは、ご家庭でもローストなどシンプルな調理法がおすすめだといいます。

東広島市内では、ステーキハウス但馬、SteakCOO、楽車、味彩などの飲食店でも採用。また、ファーム西田口でも直売しています。
※不在の場合がありますので、事前にご連絡ください。
副代表理事の後藤仁人さんにお話をうかがいました。
― ファーム西田口に入られたきっかけを教えてください。
3年前に入社したのですが、それまでも別の農園で農業をしていました。もともと写真家としても活動していて、写真と農業を掛け合わせた新しい形の農業をしようと独立を目指していました。そんなときに、ここの美しい田んぼで写真撮影をしていた際、地域の方に声をかけてもらったのが縁で、気づけばここで働くことになっていました。今はその写真の繋がりやInstagramを通じて、センスが光る新しいスタッフが仲間に加わってくれるなど、SNSが良い風を運んでくれています。

― スタッフさんはどんな人たちですか?
パートさんも15人ほど、農業経験の深い大先輩も多いですね。
最近はアスパラガスの人気が高く、ありがたいことに売上も増えました。バイヤーさんが直接訪問してくれることもあり、そのときはスタッフの皆さんにも会ってもらうことがあります。当社のアスパラガスの良さを直接聞くことが仕事へのモチベーションにもつながっているようで、パートさんたち自ら作業場や作業方法を工夫してくださったりと、職場の雰囲気も少しずつ変わっています。
農業は暑くてつらいイメージがあるかもしれませんが、肉体労働ばかりというわけでもありません。すこしだけ関わってみたい方や学生さんも参加してくれると嬉しいです。
― 後藤さんが入社されてから、栽培方法で大きく変えた部分はありますか?
まずは水のやり方ですね。これまで経験値の高い人たちの勘を頼りにしてきましたが、生産を安定させるためにもデータをとり、自動灌水システムで時間と量を管理しています。そして肥料のやり方。僕は趣味が筋トレということもあって、アスパラガスを人間と同じ生き物として捉えています。筋肉をつけたいからといって、肉だけを大量に食べても不健康ですよね。植物も同じで、まずはしっかり光合成ができる環境を整えるのが第一。肥料はあくまでサプリメントとして、必要な時に必要な分だけをあげる手法に変えました。


― 下の方まで柔らかいアスパラを届けるためのこだわりは?
出荷の際に長さを揃えるため下部をカットするのですが、うちは少し長めに伸ばして、できるだけ下まで柔らかく食べてもらえるようにしています。そのため収穫時の状態からさらに3〜4割近くはカットするのですが、切り落とした部分も畑にまいて雑草除けとして有効活用し、地域循環させています。


― イベントへの出展など、発信にも力を入れられていますね。
広島市西区のLECTで開催される「廣島Mercato(メルカート)」に出展し、先日はメインビジュアルにうちのアスパラを使っていただきました。現場では、インスタをフォローしてくれたらアスパラを1本サービスする掴み取りを開催したのですが、すごく盛り上がって1日で50人もフォロワーが増えました。その場での売上だけでなく、認知を広げる手段として大きな手応えを感じています。
― 今後、新しく挑戦したいことはありますか?
主軸であるお米の売り方を面白くしたいです。今はお米の大半を県外の米卸へ出荷していますが、地元の方にも自分たちのお米を食べてもらいたいという思いがあります。今後は、自分たちで価格を決めて直接届けられる仕組みを作りたいです。例えば、事務所にお米を保管して精米機を置き、地域の方がいつでもスーパーより安く、精米したてのお米を買いに来られる「お米のサブスク」のような取り組みを構想しています。
― 最後に、ふるさと納税の寄付者の方へメッセージをお願いします。
私たちは今、歴史ある農事組合法人から「株式会社」へと大きな転換期を迎えています。高齢化する地域の農地を守り、規模を拡大していくためには、これからの農業を一緒に支えてくれる新しい仲間が絶対に必要です。農業は工夫次第でいくらでも新しくできる面白い仕事です。ふるさと納税を通じて、美味しいアスパラを食べていただくと同時に、この東広島の地で新しい農業の形に挑む「ファーム西田口」の未来を一緒に応援していただけたら嬉しいです。

【返礼品情報はこちら】
会社概要
会社名:農事組合法人ファーム西田口
住所:広島県東広島市西条町田口588
主な事業内容:米、麦、アスパラなどの生産・販売
会社URL:https://www.farm-nishitaguchi.net/



