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事業者特集

電子機械から食品加工へ。「データ分析」で実現したレモン製品と、東広島での新たな農家育成

広島県は全国一のレモン産地。このことが広く知られる前からレモンを使った商品を作っているのがとびしま柑橘工房株式会社です。同社の「レモネードベース」やメレンゲ菓子「れもんげ」は、ふるさと納税の返礼品としても人気上昇中。この躍進の背景には、代表が歩んできた異色の経歴と、そこから生まれた独自の「ものづくり哲学」がありました。

電子機器製造業から、食の世界へ。異色の転身がもたらした「分析力」

とびしま柑橘工房の母体は、電子機器の受託製造を行う有限会社久保電子です。一見、関連性がないように思える「工業」と「食」。しかし、代表の久保聡さんはこの異分野での経験こそが、商品開発における最大の強みだと言います。

もともとは電子機器の製造を本業としていた久保電子が、別事業として加工品づくりに着手したのがすべての始まりでした。時は、呉市の下蒲刈島から愛媛県今治市の岡村島までをつなぐ、安芸灘とびしま海道が開通したころ。さらに島のレモン農家で出荷されないレモンが大量に持て余されている現状を知ったのがきっかけでした。

そこで、加工用の皮や果汁を製造。また「れもんげ」などの商品を開発しました。「商品開発において試行錯誤を繰り返す際、失敗した原因を感覚ではなくデータで分析し、一つずつ潰していく。これは工業分野で長年培ってきた、私たちの“当たり前”なんです。」
例えば、レモンの加工において、苦味や酸味の出方は個体差や収穫時期によって異なります。それをただ「勘」で調整するのではなく、徹底的にデータを蓄積・分析することで、常に安定した品質を維持する。その精密なアプローチから生まれたのが、看板商品の「レモネードベース」です。

確かな品質がファンを作る。リピーター続出の「レモネードベース」と「れもんげ」

ふるさと納税において、同社の「レモネードベース」を含むセットは、リピーターも多い人気商品です。

「リピートしてくださるのは、やはりレモネードベース。お酒好きな方からも『使い勝手が良い』と高い評価をいただいています。」ふるさと納税のサイトでも高い評価の口コミが並び、リピーターの多さがその実力を物語っています。

また、セットに含まれる「れもんげ」は、レモンを贅沢に使ったメレンゲ菓子。

「レモネードベースは日常使いのリピーターが多いですが、れもんげはギフトとしての魅力も大きい。最近は雑貨店に置いてもらうこともあります。認知度が上がれば、もっと多くの方に喜んでもらえるはずです。」と、久保さんは期待を寄せます。

「若者が挑戦しやすい農業」の仕組みをデザインする

久保さんの視線は、商品の先にある「農業の未来」にも向けられています。現在は、借り受けた休耕地などを活用し、東広島の地で「路地栽培」によるレモン作りに取り組んでいます。それも、海沿いの安芸津町だけでなく、柑橘栽培のイメージが薄い黒瀬町でも挑戦中。東広島の冬は瀬戸内の島々に比べると寒さが厳しく、栽培には工夫が必要です。

「若い人たちでも農業に参入しやすい環境を作りたい。レモンは他の柑橘に比べて収穫時期が長期にわたります。手をかけすぎず、それでいて高品質なレモンが作れる仕組みがあれば、東広島でも農家が増えていくはず。」現在は路地での栽培をベースにしていますが、突発的な寒さから保護し、より安定した収穫量と品質を確保するために「やはりハウスがあったほうがいいのではないか」といった議論を重ねていると言います。

失敗を恐れず、常にデータを取って改善を繰り返す。地域課題の解決にも貢献する新たな挑戦を続ける久保さんにお話を伺いました。

――久保電子という工業分野でのバックグラウンドが、今の商品づくりにどう活きているのでしょうか?

何か問題が起きた時に、感情的にならず「なぜそうなったのか」をデータで分析する癖がついているんです。一つずつ原因を潰していくという工業的な手法を、そのまま食品開発に持ち込みました。それが、とびしま柑橘工房のオリジナリティになっていると思います。

――全く異なる分野である「食」に着手されたのは、やはり大きな挑戦だったのでは?

もともとは久保電子の別事業として加工品を作り始めたのがスタートでした。コロナ禍以前は、私たちの製品を楽しんでもらえるカフェも運営していました。失敗の原因を一つずつ分析して潰していく作業は、まさに工業製品を作るプロセスと同じでしたね。

――ふるさと納税での反響も非常に大きいですね。

おかげさまで、特に「レモネードベース」のセットは好評いただいていて、リピートしてくださる方が多い実感があります。スタッフにとっても励みになります。スタッフのやる気は商品にも影響していて、特にドレッシングはパート社員からの提案で開発したものでした。あれを売ってみては、こんな商品を作ってみたら、とたくさん提案してくれます。私も次々にやりたいことが浮かんできます。一方で、なんでもかんでも手を広げすぎず、ブランドを守って方針を考えてくれるスタッフもいます。個性あるたくさんのスタッフに支えられていますね。

――新しい試みといえば、レモン栽培ですね。

若い人たちがポンと入ってきても作りやすい環境を作りたいんです。あまり手をかけすぎず、効率的に高品質なレモンを作る。そのために、まずは「こうやればできる」という手法を構築したい。暖かい島の方とは条件が違いますからね。今は路地でいろいろと試していますが、やはり瞬間的にグッと寒くなる時期などは、ハウスがあった方がいいのかもしれない、という話をちょうどしているところなんです。コスト面も含めて、だいたい「こうやればできる」という見通しが見えてきました。今年は初めての収穫もできました。やり方次第で東広島でもしっかりしたレモンは作れます。

――これからの展望を教えてください。

以前やっていたようなカフェもいつか復活させて、新しい商品展開もしていきたいと思っていますので、楽しみにしていてください。東広島は日本酒や牡蠣の知名度が高いですが、レモンや柑橘もあります。もっと知ってもらえたら嬉しいですね。

 

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【会社概要】

会社名:とびしま柑橘工房株式会社
本社:広島県東広島市黒瀬町乃美尾2316-1
主な事業内容:食品加工、菓子製造など
会社URL:https://tobishima.hiroshima.jp/

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